君が花火の音を聞く頃、僕は地雷の音を聞いた
こんにちは！廣瀬智之です。
いつもご愛読いただきありがとうございます！
今回はこれまでの取材をお話しつつ
僕の想いを発信していきたいなと思います！
「君が花火の音を聞く頃、僕は地雷の音を聞いた」
2015年8月
僕はカンボジア、バッタンバン州
タイ国境からほど近い、タサエンコミューンという場所にいた
タサエンはカンボジア内戦の最後の激戦区と呼ばれている場所
未だ尚、多くの地雷が残されている
（対人地雷。人の脛部までを損傷させる）
そこで地雷撤去活動をされている
元自衛官、高山良二さんの元を訪問させていただいた
高山さんはこれまで、タサエンだけでもすでに1700個の地雷を除去
カンボジア内戦の復興のために、
自衛隊時取得した経験を生かしている
僕は高山さんの活動に同行させていただくことになった。
高山さんの元で働くデマイナーのみなさん
プロテクターとヘルメットを装着する
高山良二さん
その日は、対人地雷、対戦車地雷、迫撃砲弾の爆破処理作業だった。
ここに実際の動画がある
破順順序は、対人地雷→迫撃砲弾→対戦車地雷だ
爆発の衝撃は、僕の想像をはるかに上回っていた
爆破処理までは
「どのくらいの音がするんだろう」
「初めての経験だー！」
とどこか浮ついていた自分
だけどそんな心も
一瞬にして覚めてまった
心臓にまで届く爆発音
こんな音が戦地では毎日のように聞こえるのかと思うと
なんとも言えない気持ちになった
「僕にできる事はなんだろう」
そんな疑問がぐるぐると
僕の頭に渦を巻いた
世界中に存在する、悲しい現実
戦争で、人が人を殺して
どうしようもならないくらいの貧困で苦しむ人がいて
報道にもならないような少数民族が消えかけていて
海面上昇で国が無くなるかもしれない人がいて
そうした悲しい現実を
少しでも多くの人に伝える人
どうにかその声を届ける人
解決策を考えるきっかけに繋げる人も
もちろんなくてはならない仕事なんだと思う
だけど、
それと同じくらい
「他人を想いあえる心」
そんな心を育てていく人も、必要だと思う
世界の現実というと遠い存在に思えるが
日本にだって、困っている人や、救いの手を待っている人はたくさんいる
そんな人と向き合える人がどれくらいいるだろう？
日本にいると他人と関わるハードルがすごく高く感じる
「困っている時はお互いさまでしょ？」って
自分と同じくらい、
周りの人の幸せを願える人が増えれば
きっと、今よりも温かい社会になるんじゃないかな
怖い顔をして暴言を吐くことも
肩がぶつかったくらいで怒ることも
ご老人の前で、席を譲らないことも
死んじゃいたくなるくらい、思い詰めることも
いまよりずっと少なくなるんじゃないかな？
人には人の役割がある
テロや、災害など
胸が痛くなるような
“非日常”を伝える人もたくさんいる
ならば僕は
日本にはない価値観や、素敵な生き方など
心が温まるような
“日常”を伝えられる人でありたい
それが他人を想い合って
人の幸せを願いあえるような
温かい世界の第一歩になると信じている
以上です！最後までお読みいただきありがとうございました！
高山良二さん取材記事もぜひお読みください
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【廣瀬智之】
1995年2月27日生まれ、滋賀県出身。大学1年時にカンボジアへ渡航し、日本にはない価値観や文化、また人のやさしさを体感。戦争や貧困、地球温暖化に異常気象など数えきれないほどの課題を抱える中で、まず大切なことは、“相手の気持ちに寄り添える心”を広めることだと気づき、自分の体験を写真や講演を通して人に届ける活動を開始。異文化や価値観を知ることで、世界が広がり、ひいては他人を受け入れる心に繋がると考え、東南アジアを中心に、「文化」や「幸せとは」といったテーマを掲げ、取材、執筆、撮影に取り組む。
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