地球温暖化で30年後に沈む国?南太平洋に浮かぶ知られざる国「キリバス」を旅して
気候変動の影響により、30年後には住めなくなる―――
そんな予測もされている、南太平洋の小国があります。
キリバス共和国
2016年11月から12月の1か月にわたって、
僕はこの国を旅していました。
今回の記事では、
ほとんどの人が知らないであろう、キリバスについて、
実体験をもとに紹介したいと思います。
1.美しい自然
キリバスでの日々を思い返すと、
自然と海が頭に浮かびます。
それくらいキリバスでの生活は、
海に囲まれていました。
キリバスの首都タラワは、島が細長く、
右を見ても左を見ても海。
首都タラワでも海がきれいだなと感じていたのですが、
離島のマラケイ島に行った際の海のきれいさは格別でした。
子どもたちはその海で遊び、
大人たちは海から魚を獲る。
まさに海とともに生きている人たちでした。
またほとんど開発は進んでいないこともあり、
夜になるとあたりは真っ暗。
そのため星空のきれいさには本当に感動しました。
2.他人を思いやる純朴さ
キリバスの人たちは本当に純朴という言葉がぴったりです。
少し恥ずかしがりやのため、フレンドリーに話しかけてくれるわけではありませんが、
関わった人のことを本当におもいやり、愛を与えてくれる人たちばかりでした。
キリバスでは、現地のことをよく知るためにホームステイをしたのですが、
その家族には特に優しくしてもらいました。
そもそも今回ホームステイをした家族は、
日本人と結婚し、日本に暮らすとあるキリバス人女性の実家です。
その女性は私がホームステイしたいことを知ると、
快く家族に連絡をしてくれました。
そして1カ月の間、僕にひとつの部屋と、
温かいご飯を毎日出してくれました。
そして最後には「お金は受け取らない」とかたくなに断られ、
まさに無償の愛で、私を受入れてくれたのです。
おもてなしの心がありすぎて、少し心配になることもありましたが、
それくらい他人を思いやることに長けている人たちでした。
3.日本人と似ている?
キリバスで過ごしていると、時たま「あれ日本人と似ているぞ」と感じることがあります。
少し恥ずかしがりやな性格
日本人はみんな英語を学んでいますよね?
ですが、英語を話すとなるとなかなか勇気がいります。
外国人の人を見かけても、間違いを気にして話せない人が多いのではないでしょうか?
実はそれ、キリバスも同じです。
みんな英語はわかっているけど、シャイな性格のため、
積極的に話しかけてはくれません。
キリバスの前にはフィジーにいたので、
オープンマインドなフィジー人との差に驚いたのを覚えています。
生魚を食べる
キリバスでは日本と同じように、「刺身」を食べます。
地域の食堂に行けば「フィッシュライス」という、
マグロの赤身がのったご飯が出てきます。
さらには、スーパーにすしこ(酢飯を作る粉)まで売っていました。
それを使って一度マグロ寿司を家族に振舞ったのもいい思い出です。
4.伝統衣装と踊り
キリバス人は踊るのが大好きです。
特にクリスマスのシーズンは、ボウタキと呼ばれる催し物があり、
みんなでご飯を食べて、踊ります。
踊るのは好きなのに、恥ずかしがり屋なので、
目は全然合わせてくれませんが。笑
そして伝統舞踊をする際には、特別な衣装を身にまといます。
キリバスで有名な舞踊チームの「テキーナ・キリバス」の衣装を撮影させていただきました。
民族衣装好きにはたまらなかったです。
5.気候変動の影響は?
実際に気候変動の影響はどのように出ているのかを取材しました。
現時点で、毎日のように浸水しているわけではありません。
ただ場所によっては海水が入ってくるようになった村もあり、
そういったところでは井戸水に海水が混じったり、
作物が育たなくなるといった被害が出始めています。
詳しい取材はganasに寄稿していますので、
こちらの記事をお読みください。
本日はここまで。
廣瀬 智之(ひろせ ともゆき)
社会問題の解決を他人任せにしない世界へ。#新卒で社会起業家 に挑戦中。元開発メディアganas記者。「日本の社会・政治参加意識を高めるメディア事業」立ち上げ中です。
▼廣瀬智之ってどんな人?
私立・公立高校やイベントで講演の依頼をいただいています。
これまでの取材写真や動画を用いて、社会問題、国際理解の講演を承っています。
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