Tomoyuki Hirose Journal

#新卒で社会起業家に挑戦中

「政治に無関心」とされる日本に、僕は「自分の意見を持つ習慣」を作りたい

はじめまして!廣瀬智之(24)と申します。

 

昨年大学を卒業し、社会問題を解決するソーシャルビジネスしかやらない会社、「ボーダレス・ジャパン」に入社をしました。

 

国際的にみても「日本の社会・政治参加意識が低い」という問題を解決するため、

Tomoshi Bito(ともしびと)という会社を2019年2月1日にスタートさせました。

 

今回事業を始めるにあたり、みなさまのお力をお借りしたく、自分の想いを記事にまとめました。

 

ぜひ最後まで読んで少しでもいいな!と思いましたら、お力を貸していただけないでしょうか?よろしくお願いします!

 

 

f:id:wakuwakutomo:20180329171326j:plain

 

 

いきなりですが、僕にはとある夢があります。

 

それは社会問題が自分事になる社会を作ること。

 

みんなで問題と向き合って、力を合わせて解決できる社会。

 

家族や友達だけじゃなくて、この時代に一緒に生きている「誰か」にも、みんなの優しさが届く社会になってほしいなと思っています。

 

「社会問題が自分事になる社会を作る」と掲げるくらいですから、

 

何かしら社会問題がほっとかれているんじゃないの?どこかで他人事になっちゃってるんじゃないの?と思うところがあるということです。

 

そこで具体的に僕が解決したい問題が、国際的にも低いと言われている「日本の社会・政治参加意識」です。

 

実際のデータは後で紹介しますが、難しい話を抜きにしても日本では社会問題とか政治ってなんだか遠い存在に感じている人が多いように思います。

 

日本にも問題はたくさんあります。社会の問題を解決するには、政治やNPO、企業などの力も必要ですが、それらを動かす私たち一人ひとりの力が欠かせません。

 

Tomoshi Bitoという会社を通じて、社会問題や政治と関わることが当たり前な社会を実現したいと考えています。

 

報道写真家志望から社会起業家志望へ

 

実は僕は大学4年になるまで、

ずっと報道写真家になりたいと考えていました。

 

f:id:wakuwakutomo:20180829204352j:plain

カンボジアで知り合った子どもと 

 

高校生の頃、開発途上国に関心を持った僕は、

大学生活を通して東南アジアやオセアニア、そしてアフリカの国々を旅してきました。

 

開発途上国の様々な問題を知る中で、「もっとこの問題を多くの人に伝えたい」と思うようになった僕は、

 

アルバイトで貯めたお金で一眼レフを買い、取材活動に取り組むようになりました。

 

取材したことはganasというメディアや、個人主催の写真展や講演会を通して発信していました。 

 

f:id:wakuwakutomo:20180830215128j:plain

私立高校での講演会 

 

「大人になってもずっとジャーナリズムに携わりたい。」

そう考えていた自分に、ある転機が訪れました。

 

伝えるだけでは社会は変わらない…?

 

大学3年を修了した後、

僕は大学を休学し、大洋州の国々を取材していました。

 

その中で、「キリバス」という国に行ったことが、自分の考えを変える大きな転機になったのです。

 

f:id:wakuwakutomo:20180903223002j:plain

満潮時に浸水するテピケニコーラ村の子どもたち 

 

キリバスは南太平洋に浮かぶ小さな国で、

気候変動の影響により、早ければ30年後には沈んでしまうという予測も出ている国です。

 

約1カ月間の取材を終え、帰国したあと、

大阪や名古屋で写真展、講演会を開催しキリバスのことを発信していたのですが、

 

 その中でふと、「一体今日本では、どれくらいの人が社会問題を自分事に捉え、解決したいと考えているんだろう?」という疑問が生まれました。

 

というのも、

 

自分の発信を受け取った人たちが、キリバスという縁もゆかりもない国の為に、生活スタイルを変えることがどうしても想像できなかったのです。

 

報道の役割は、今この社会で起きてることを世に伝えることです。その情報を元に行動する人がいて、初めて問題解決につながります。

 

でも一方で、その情報を受け取る人がいなければ、結果として意味のないものになってしまうのではないか?

 

そう感じた自分は日本の社会・政治意識を取り巻く状況を調べることにしました。

 

f:id:wakuwakutomo:20180908214902j:plain

マラケイ島で一緒に過ごした家族 

 

世界的に低い、日本の社会・政治参加意識

 

調べてみると、自分の疑問を確証づけるデータがたくさん出てきました。

 

例えば、選挙の投票率が低いのは皆さん既知の通りだと思います。

 

その他にも国際比較調査グループのISSPから以下のようなデータが出ています。

 

 

f:id:wakuwakutomo:20190128160441p:plain

f:id:wakuwakutomo:20190128160510p:plain


www.nhk.or.jp

 

調査で指摘されているのは、日本の政治社会参加意識は「受動的」だということ。

 

デモを始めとする主体性を求められる行動になれば、参加する人の割合が著しく低下するという指摘です。

 

別の調査ではイギリス・韓国・日本の政治社会意識を比較しています。

 

f:id:wakuwakutomo:20190128160635p:plain
www.nhk.or.jp

 

 

国際的に比較した時に、日本の政治社会意識の低さを裏付けるデータはたくさんありました。

  

日本を取り巻く政治社会意識の状況を知ったとき、

 

自分がするべきことは、社会問題を発信することではなく、社会や政治に参加する人たちを増やすことだと思ったのです。

 

それ以降僕はジャーナリストを志すのではなく、社会起業家になるという道を歩み始めました。

 

f:id:wakuwakutomo:20180830234721j:plain

事業を一緒に立ち上げた藤田一輝 

 

日本に必要なのは「自分の意見を持つ習慣」

 

と、これまでジャーナリスト志望だった自分が社会起業家として「社会・政治への参加意識を高める」ための事業をするに至った経緯をお話しましたが、

 

ここからは具体的にどうやってそれを実現するのか?についてです。

 

事業計画を考え始めたばかりの自分は、「世の中は社会問題や政治に無関心だ。だから関心を育む事業が必要だ!」と話していました。

 

だけど考えれば考えるほど「無関心」というやつは難しい。

 

よく「日本人(特に若者)は政治に無関心だ」なんて言われていますが、そもそも「無関心」とはなんでしょうか?

 

例えば、親に言われて仕方なしに選挙には参加している、という人は無関心でしょうか?

 

特に社会・政治的な行動はしないけど、ネットニュースは読んでいるという人はどうでしょう?

 

たくさんの人の話を聞き、考え抜いた末に僕は、多くの人が「無関心」ではなく、「自分の意見を持っていない状態だと捉えなおしました。

 

要するに関心が全くないわけではない。だけど意見を持てるほどよく知らない、わからないという「未認知」の状態。

 

社会・政治的な行動をしている人は何か意見があるから行動をする。だとすれば意見がなのに、「選挙に行け」とか「社会貢献をしろ」というのは酷だと思いました。

 

まず自分が問題に対してどう思っているのか?が分かる必要がある。

 

だからこそ僕はこの問題を解決する押しポイントを「自分の意見を持つ習慣を作る」ことだと考えました。

 

自分の意見をつくる=他人の意見を知る

 

では、どうすれば「自分の意見を持つ習慣」を作れるんでしょうか。

 

良く知らないことに対して、意見を作るのはとても難しいことです。

 

色んな情報を調べないといけないでしょうし、賛成意見も反対意見も知ったうえで、意見を持ちたい。

 

僕は今ある程度社会問題や政治に対して自分の意見を持てるようになりましたが、そうなったのもここ1、2年の話です。

 

「もっと政治のことを知らなければ」そう考えていたころの自分を思いだしてみました。

 

僕が意見を持つためにやっていたことは、とにかく色んな意見を知るということでした。

 

他人の意見には自分になかった視点がたくさん詰まっています。

 

ゼロから意見を持てといわれると難しいですが、すでにある意見に対しては、

 

「これはなんだか共感できるぞ!」とか、「これはなんとなく、おかしくない?」などの、なんとなくの判断はできるんですよね。

 

要するに、他人の意見を知れば知るほど、自分の意見が分かるようになってきたのです。

 

この体験から、みんなの意見が分かるニュースアプリがあれば、ニュースを見るついでに自分の意見を持つ習慣を作ることができるのでは!と思い立ちました。

 

f:id:wakuwakutomo:20190104151724j:plain

 ボーダレス・ジャパン福岡オフィスにて 

みんなの意見が分かるニュースアプリ

 

そこでもう間もなく、リリースしようとしているのが、みんなの意見が分かるニュースアプリ「どっち?」です!!

 

f:id:wakuwakutomo:20190128190049j:plain

 

 

 

「どっち?」はニュースを読みながら、多くの人の意見を知ることができる、「みんなの意見が分かる」ニュースアプリです!

 

まずどっち?では「みんなどう思ってるんだろう?」と気になるニュースを、

編集部が選択して配信します。

 

f:id:wakuwakutomo:20190130103102g:plain

 

そして各ニュースに対して、編集部から議論をするトピックを立てます。

 

f:id:wakuwakutomo:20190131160059g:plain



 

そのトピックに対して「賛成」「反対」「その他」の三択でユーザーが投票、意見を書くことができる人はコメントを投稿します。

 

 

f:id:wakuwakutomo:20190131164959g:plain



 

 

それらのコメントが集約され、アプリ上で様々な意見を知ることができるのです!

 

みんなの投票結果は集計され、グラフとして表示されるので、世の中の人がどう思ってるのかを相対的に知ることもできます。

 

f:id:wakuwakutomo:20190131161701g:plain



 

 

今後どっち?のユーザーが増えれば、スタディツアーや政治イベントを企画して、どっち?を通して行動の枠組みも提供したいと考えています。

 

自分の意見を持った先の行動まで、このアプリで実現をしたいのです!!

 

f:id:wakuwakutomo:20180329181920j:plain

学生時代実施したカンボジアスタディツアー

 

この構想は自分たちだけでは実現できない

 

今僕は藤田一輝という、中学のころからの友人とこのテーマを追っていますが、僕たち2人だけではこの構想は絶対に実現できません。

 

この構想になくてはならない、必要不可欠なもの。それが、アプリに参加してくれる人たちです

 

たくさんの人がコメントを投稿してくれないと、他の人が意見を持つことには繋がりません。

 

だからこそ、みなさんの力が必要なんです。

 

みなさん、どうか力を貸してください。

 

社会や政治に対して、多くの知識を持ってる方をたくさん知っています。

自分の意見を持って、それを発信している人もたくさん知っています。

 

どうか皆さんの持っている意見を、

他の誰かが意見を持つために投稿していただけないでしょうか?

 

僕たちが掲げている「 社会問題が自分事になる社会」というビジョンは、

 

もしかすると綺麗ごとに思われるかもしれませんし、そう簡単に実現できるものではないことも分かります。

 

だけど、生まれた場所とか、偶然によって社会問題を背負って…ってそんな社会やっぱりおかしいと思うんです。

 

そんな社会、次の世代に残したくなくないですか?

 

政治や社会の出来事がもっと自分事になって、行動する人が増えれば、解決される問題は絶対に増えていきます。

 

この社会を作っているのは政治家でもなくて、お金持ちでも、会社でもなくて僕たち自身なんです。

 

そのためには、まず自分の意見を持ってもらうことが大事なんです。

 

日本社会のみなさん自身の手で、理想の社会を作っていくために、一緒にこのアプリを作っていっていただければ嬉しいです。

 

1.コメント隊

毎日更新される記事に対して、「賛成」「反対」「その他」の三択で意見を投票し、併せてコメントを投稿する人を募集しています。

 

2.投票隊

毎日更新される記事に対して、「賛成」「反対」「その他」の三択で意見を投票、SNSに投稿する人を募集しています。

 

協力していただける方、またお問い合わせは、

info@docch.info

 

※アプリはiOSから2月頭、androidからは2月中の配信を予定しています。

配信が開始されましたらお知らせいたしますので、もう少々お待ちください。

 

 

 


f:id:wakuwakutomo:20190104151150j:plain

廣瀬 智之(ひろせ ともゆき)

社会問題の解決を他人任せにしない世界へ。#新卒で社会起業家 に挑戦中。元開発メディアganas記者。「日本の社会・政治参加意識を高めるメディア事業」立ち上げ中です。

 

私立・公立高校やイベントで講演の依頼をいただいています。

これまでの取材写真や動画を用いて、社会問題、国際理解の講演を承っています。

 

f:id:wakuwakutomo:20180830215128j:plain

講演依頼はこちらから

tomoyukihirose1234@gmail.com