幸せとは作るものではなく、気付くもの
イヤホンを付けて道を歩けば、
あなたへ向けられた声も、自然の作る音も聞こえない。
スマホを見ながら歩けば、
あなたに向けられた笑顔も、澄んだ青色も気づくことはできない。
人間はもっと温かいよ。
地球はもっと美しいよ。
あなたの心次第で世界は
モノクロにだって
カラフルにだってなる。
幸せとは作るものではなく、気付くもの
フィジーに来て2カ月。
“人間らしさ”を無性に感じるときがある。
道ですれ違う人がいれば、挨拶を交わして
しわくちゃな笑顔で、腹の底から思いっきり笑って
困ったときはお互い様って、手を取り合って
ああ今自分は生きている。人間らしく命を燃やしている。
そんな気持ちになる。
(フィジー第2の都市ラウトカにて昼寝をするおじさんたち。通りかかると「こっちにこい。一緒に昼寝でもしようや」と声をかけてくれた。)
フィジーの人たちと共に過ごして、心から思うのは
幸せは作るものではなくて、
気付くものなんだってこと。
周りがどうとか、環境がどうとかじゃない。
たくさんの物が手に入って、
たくさんの情報を知れる世界では
それらが心の中にある幸せを隠してしまう
だから、また外に幸せを求めてしまう。
だけど本当はそうじゃない。
あなたの心の中に、
かならず幸せはある。
(フィジーの日曜日は家族全員で過ごす日。一緒にご飯を食べて、教会に行って、お昼寝をする。「家族と過ごすのが一番幸せ」と話す。)
“幸せとは作るものではなく、気付くもの”
そんなことを伝えられる写真を残りの時間を懸けて
切り取って帰りたいと思います。
短い文章ですが、お読みいただきありがとうございました。
来週から、いくつかの離島に足を運びます。
新たなご縁と出逢いますように。
廣瀬智之 Tomoyuki Hirose
1995年2月27日生まれ、滋賀県出身。大学1年時にカンボジアへ渡航し、日本にはない価値観や文化、また人のやさしさを体感。「開発と共に失われるもの」に関心を持ち、東南アジアや大洋州にて取材・撮影に取り組む。また写真展や講演、スタディツアーなどを企画し、日本人と途上国を繋げる活動にも取り組んでいる。
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https://tomoyukihirose.wordpress.com/
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tomoyukihirose1234@gmail.com